海外の事例を紹介!境界線(バウンダリー)や同意を学ぶための小学生向けワーク②

授業のポイント
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バウンダリー教育は、知識を習得するだけでなく、遊びやワークを通じて「自分の感覚」を体験し、繰り返し練習することができます。今回は海外で実践されている境界線・バウンダリーの学習や体験ワーク方法を紹介します。

パーソナルスペースダンス

音楽をかけて、自分の境界線(自分が安心・安全を感じられる人との距離)を保ちながら自由に踊ります。他者にぶつかったり、境界線を侵害したりしないよう意識して動きます。ワークのあと、「どの状況で安心した?」「嫌だ、離れたいと感じた瞬間はあった?」と、それぞれの身体の感覚について問いかけます。心地よさや不快感への気づきから、自分を守る境界線について考えていきます。

・アレンジ例:自分の境界線を意識するために、あればフラフープ、なければ両手を広げた状態をパーソナルスペースのエリアだと設定して、部屋の中を動き回ってもらう。

ボディバブルのお絵描き

自分自身の絵を描き、そのまわりに線やシャボン玉の泡で体の境界線を描くワークです。絵の横に、「わたしがいいよと言わない限り、だれもここには入れません」「ここはわたしだけの大切なスペースです」といった体の権利を書き添えます。自分の境界線や権利について可視化できます。個人ワークのあとに、集団でそれぞれが描いた絵を共有し、「お互いの境界線を尊重し合うことが、なぜ大切なのか」をみんなで話し合うこともできます。

私の安全ネットワーク

紙に描いた自分の手のひらの中に、困った時に「助けて」と言える人の名前を書くワークです。「わたしの安全ネットワーク」という見出しを書き、ページの中央に自分の手をなぞって描いてもらいます。 手のひらの部分に「心配なときや、安心できないと感じたとき、わたしは〇〇に話せます」と書き、信頼できる大人3〜5人の名前を、指1本につき1人ずつ書いてもらいます。考えるのが難しい場合は、公的機関や民間団体の相談窓口も含めることができると伝え、相談先を紹介します。

スパゲッティの振り返り

境界線や同意についてで学んだレッスンの振り返りに活用できるワークです。全員で輪になって座り、一本の毛糸を投げ合って大きな「網目」を作ります。手元にある糸を握ったまま毛糸玉だけを次の人へ投げ渡すとき、レッスンで学んだ「同意や尊重の言葉」を一人ずつ発表します。 (例:「無理しなくていいよ」「(断られたとき)教えてくれてありがとう」「他に知っておいてほしいことはある?」等)このようにして出来上がった複雑な網目(スパゲッティ)は、子どもたちが交わした尊重の言葉が形になったもので、バウンダリーが互いを大切にする豊かなつながり(web of wool)を作ることを実感できるようなリフレクションワークです。

参考①:
Very Special Tales “21 Personal Space Activities & A Social Story Printable” /パーソナルスペースを学ぶ21のアクティビティとソーシャルストーリー(「1.Personal Space Dance」「2. Personal Space Freeze Dance」の項を参考)

参考②:
Educate2Empower Publishing “5 Lessons in Understanding Boundaries, Consent and Respect” /境界線・同意・尊重を理解するための5つのレッスン(「Warm-up Game: Body Boundaries」の項を参考)

参考③:
Growing & Developing Healthy Relationships “Consent: Assertive and respectful communication” /同意:アサーティブで尊重し合うコミュニケーション(「Spaghetti reflection」の項を参考) 西オーストラリア州保健省

いかがでしたか?失敗しても安心な環境の中で、自分も相手も大切にする具体的なスキルを育んでいきましょう。この積み重ねが、子どもたちが生涯自分らしく、健やかにつながり合える力の土台となります。

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